楠森堂ブログ
仏ワイン生産者が、楠森堂&在来茶園を視察
フランス中部、ワインの名産地として知られるブルゴーニュ。
そのブルゴーニュ地方でも注目の新興ワイナリーの「ドゥヴネイ・マルス」より醸造責任者のジェレミー・マルスさんを始め、マーケティング担当者など共同経営者3名が来日。
ガイド役の日本国内の輸入メーカーさん引率のもと、関東~関西から九州 福岡、南国 鹿児島各所を巡り縦断する行程の中、1月21日は特別ディナーイベントが開催される、今〝話題沸騰中のうきは市〟を来訪。
〝楠森堂&在来茶園〟も視察コースに!
当日の行程には新聞記者さんも同行されており、その記事が今朝の新聞に。
私が就農した15年前。
日本古来の在来茶を現在まで守り栽培し続けている生産者は国内でも数えるほど…
就農当時、“時代遅れ”の規格外のお茶として茶業界からの評価は極めて低く、市場での知名度は0… 下級茶の混ぜ物の茶葉として粗末な扱いをされていた在来茶。
(規格外の茶葉ではあるものの、在来茶葉をブレンドすると “味わいに深みが出る” という点でブレンド専用茶葉として評価する茶問屋さんの声はありました…が、取引価格は平均価格の半値以下。収穫量自体も生産性に優れた現代の改良種の茶木の半分…)
それでも… あえて稀少な在来茶で勝負していこうと決心したのは…
県内でも珍しい “ 9万年ほど前に堆積した火山灰の土壌という特徴ある茶園 ” の地質。
自然交配の種から育った、国内最古級の樹齢100年前後の稀少な在来種の茶園。この地 固有の貴重な茶樹群(在来茶園)。
そして、茶園から見渡す美しい風景 地形…
ワインの世界。
樹齢の高いブドウからは、より凝縮した風味が得られる…とは以前から耳にしていた。
古樹… 樹齢100年を超えるブドウから造られる世界的にも高い評価を得ている希少なワインも。
在来茶を味わっていただいた方々からは「口の中、のどの奥までお茶の深い余韻がずっと残りますね」と。
力強い茶の味わい… ブドウの木と同様に茶の木も樹齢が茶の風味に影響するとも聞いたことがあった。
この地 特有の風土。自然の気候にも大きく左右され逞しく育った在来種の茶樹。
まさしく〝テロワール〟の言葉通りを表現できる〝在来茶〟。
自分のやり方次第で可能性が大きく広がると感じ、チャレンジすることを決意。
…というように(^^)
在来茶で勝負していこうと決心した際、在来茶の伝え方、 伝える表現を、フランスの美しい自然景観やワインの世界にイメージを重ね参考にし、在来茶の復活に取り組んできたこともあり、共通する感覚を感じていただけたのか?…
先日視察に来られたワイン生産者ジェレミーさんから質問攻めに… 視察予定時間も大幅にオーバー(^-^;…
フランス・ブルゴーニュからのワイン生産者御一行様を引率されていた輸入メーカーさんから後日いただいたメッセージには… 最高に楽しんで頂けたとのこと! 良かったです(^^♪
【ワイナリー『ドゥヴネイ・マルス』詳細】
2011年にスタートしたマイクロ・ネゴシアンであるドゥヴネイ・マルス。
2015年から本格スタートにも関わらず、現地評価も急上昇中で、パリ三ツ星のランブロワジーを始め、既に20件以上の星付きレストランでワインが採用されるなど、頭角を現しているワイナリーです。
2018年より本拠地をピュリニー・モンラッシェに移し、彼らの理想とするブドウを手に入れるため、自社畑を買い進めています。
栽培と醸造を担当するジェレミー・マルスは、ムルソーの「ミッシェル・カイヨ」で、若くして栽培・醸造を務めていました。独立した現在は、栽培に重きを置いたスタイルを貫いています。
彼が管理する畑は、他の生産者所有のものとは異なり、樹勢に優れ、果実の健康状態や成熟度にも目を見張るものがあります。
さらに、除草剤や化学肥料、防虫剤の使用をやめ、できるだけ土地を耕さずに、下草に畑の栄養と健康状態を管理させる手法をとり、さらに品質の高いブドウを得ようとしています。醸造は、非常にシンプル。
赤白問わず、抽出を繊細に丁寧に行うことにより、旨味溢れるジューシーな果実味と透明感、柔らかさをワインに表現しています。
また、熟成では新樽比率を常に40%ほどに固定し、ワインの味わいの変化を、ブドウの品質や畑(土壌、気候)から表現することに努めています。
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[ ~YouTube~: 放送動画 ]
OpenMUJI(キャナルシティ博多)楠森堂/河北幸高氏インタビュウー
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【Honda Cars Presents『夢・クルーズ』♯363・楠森堂】 / TVQ
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楠森堂・実生 在来茶『人生コレに賭けてます』
/2020(令和2)
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MUJI 無印良品
【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】
「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―