楠森堂ブログ

地震、噴火、津波、そして異常気象… 自然相手に人間は無力

うきは

先日11月25日午前、阿蘇山が小規模噴火。

 

九州のど真ん中に存在するのが「九州のへそ」とも称される阿蘇山だ。

 

今からおよそ9万年前、阿蘇史上最大の噴火が起きた。

その時に発生した火砕流は、 これまで知られている中では〝我が国最大〟の大規模火砕流とされている。

 

地球が誕生したのはおよそ46億年前。

地球の歴史を1週間とするならば、人類の歴史はわずか1秒あまり…

 

地震、噴火、津波、そして異常気象など、人間の視点からすれば自然が人間に対して牙を向いたように見えるが、 自然からすれば単なる活動に過ぎず、 どれ一つをとっても人間が科学技術の力でコントロールできるものなどない。

原発再稼働問題の中で、火山噴火のリスクが軽視されているとの指摘や批判もある。

阿蘇の破局噴火自体、過去に数万年に1回のスパンで起きている。

 

災害はいつどこで、何が起こるか分からない…

 

==========================
□ 国立研究開発法人 ―【産総研】/ [産業技術総合研究所] □
〝 わが国最大の巨大噴火「阿蘇4」の全体像と「阿蘇4火砕流」〟
▼     ▼     ▼
🔗 https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2023/pr20230412/pr20230412.html 🔗
==========================
福岡県うきは市浮羽町山北・大野原台地。
楠森堂 在来茶園一帯は、
9万年前の ASO-4 超大火砕流 の火山灰が堆積した土地「黒ボク土(火山灰土)

 

▼ ▼【 九州北部 / ※ “⇩白矢印⇩” は、我が「楠森堂 在来茶園」 】▼ ▼
▽ ▽〚 ⇩ 福岡県うきは市浮羽町山北  (大野原地区) ⇩ 〛▽ ▽

 

「阿蘇カルデラ」は、約9万年前に起こった【阿蘇4/ASO -4】の噴火で一昼夜のうちにできました。

このときの火砕流は鹿児島県を除く九州ほぼ全県と山口県に達し、 数時間内に北部九州を焼き尽くしたとされています。

 

その際に発生した大火砕流、

数百立方キロメートルに及ぶ堆積物が 数万年を経た今でも、熊本県・大分県を中心とした広い範囲に分布し、

その火砕流堆積物は阿蘇カルデラから 最大約170 km離れた山口県中部にまで追跡できるほか、 火砕流から舞い上がった火山灰、 遠くは北海道でも確認されており、 日本全土を覆うほどの 超大規模であったことが分かっている。

 

その際に発生した大火砕流の火山灰が体積し、今に残るエリアを示した九州北部における分布図が下の画像類。

福岡県うきは市浮羽町山北・大野原台地。

楠森堂 在来茶園一帯は、ASO-4 超大火砕流の火山灰が堆積した土地‥

<※ “ 薄紫色 ” で示しているのが ASO-4 火砕流 で形成された火山灰土 (黒ボク土) の土壌エリア>

―― ―― ―― ―― ――

―― ―― ―― ―― ――

↓ ↓【 阿蘇山周辺 / 熊本県 】↓ ↓

―― ―― ―― ―― ――
―― ―― ―― ―― ――
↓ ↓【 九州北部・山口県 / ※ “赤矢印” は、我が「楠森堂 在来茶園」 】↓ ↓

―― ―― ―― ―― ――
―― ―― ―― ―― ――
↓ ↓【 九州北部 / ※ “赤矢印” は、我が「楠森堂 在来茶園」 】↓ ↓

―― ―― ―― ―― ――
―― ―― ―― ―― ――
↓ ↓【 九州北部 / ※ “紫矢印” は、我が「楠森堂 在来茶園」 】↓ ↓

―― ―― ―― ―― ――
―― ―― ―― ―― ――

福岡県うきは市浮羽町山北・大野原台地。

楠森堂 在来茶園一帯は、

9万年前の ASO-4 超大火砕流 の火山灰が堆積した土地「黒ボク土(火山灰土)

 

 

 

【 火山灰は風化して天然の肥料となる 】

 

天然の火山灰は極めて吸着性に富むことにより、様々な金属イオンやガスを含有して降下して来る。

 

火山の爆発の際にも、大量の水蒸気の他に、二酸化炭素、窒素、硫化水素、二酸化イオウ、塩素等のガスが放出され、火山灰の性質ごとに様々な物質を選択的に吸着する。

 

 

火山噴火後に、火山灰が降下した直後やしばらくの間は、火山灰はこうした有毒な金属イオンやガスの為に、農作物や森林を枯死させる極めて有害な物質であることはよく知られた事実である。

 

それ故に火山灰利用新素材に係る工業的利用には何ら差しつかえない有用な火山灰も、農業や林業の分野における利用には、有害な物性 故に、正に毒物以外の何物でもないのが周知の事項である。

 

 

しかし、火山灰は降下して堆積して、 その後、長い年月を経てくると、 アルカリから酸性に変わり、 その地域特有の気候風土により、 次第に風化して様々な特性を発揮して来る。

 

即ち、雨水や太陽光線・熱、そして雪や霜などの物理化学的作用や、微生物や虫や様々な動植物等の生物的作用により、次第に火山灰に含有された有毒物質も毒性を緩和したり洗浄したり、また駆除されたり、更には別の組成物質に変化して来るのである。

 

それ故に、多くの火山灰地では、適切な気候風土の下で、長い年月の後には、草木が生い茂る肥沃な土壌に変ることが多い。

 

 

地域によっては全く不毛の土地から、緑が生い茂るジャングル地帯にまで変貌してしまう場合も決して少なくない。

〝 これは、実に “ 火山灰が風化変質 ” して、その中の有効な肥料的成分を現出して来たものと思われる。〟

 

即ち、長い年月を経過していくと、旧い火山灰地帯では、肥沃な表層土壌を形成して、時折、特有な野菜、果樹、穀物、森林等の豊かな地域が見られる場合が多い。

 

 

例えば、大根、ブドウ、リンゴ、ジャガイモ等だ。

その地域独特の降下火山灰の成分や性質、そして様々な気候、風土の相違により、変質した火山灰の性状も異なり、肥料効果も農作物や森林の種類ごとに、地域的にも千差万別となるようだ。

目下のところ、火山灰が如何なる条件や作用により、如何なる物質に変質し、それがどういう原理によって肥料効果を持たらすのかは、残念ながら詳細には解っていないようだ。

 

 

さて、農業や林業に、様々に肥料的性質を異にする火山灰であるが、特にその肥料効果に影響を与えている要因として、窒素が関係しているのではと思われる。

即ち、火山灰が火山から空中に放出されて、空中を漂流して落下して来る間に、地殻内部や空気中の窒素を極めて有効に吸着するのではないかと思われる。

 

降下した直後やしばらくの間は、他の有害物質の為に、森林田畑の植物に多大な損傷を与えるが、 次第に風化して来ると、吸着された窒素が有効に働いて多大な肥料効果を持たらすのではと思われる。

なお、植物は肥料が強すぎても枯死するのであり、窒素肥料も適度に薄められてこそ、真の効果を発揮するものと考えられる。

正に、火山灰によって植物が枯れるのは、単に火山灰が有害物質であるからということではなく、 逆に肥料効果が強すぎるためという場合も多いと思われる。

我々は、経験上、植物に大量の肥料を与えすぎる時にも、枯れることが多いことを知っている。

 

 

それ故に、

〝 火山噴出口から距離的に遠去かるにつれて、そして火山灰の降下堆積した期間が長いほど、更に適当な気候風土によって、天然火山灰の風化物の成分濃度が希釈化されて、次第に肥料効果を発揮していくことも多いようだ。〟

主として窒素系肥料に、そしてミネラル豊富な肥沃な土壌に大地を形成していくものと思われる。

〝 正に、現在の人工的な空中窒素固定法による窒素肥料の製造が、大自然界でも、火山灰を通して行なわれているものと想像される。〟

 

これは火山灰の有する吸着性によるものかと思われる。

即ち、火山灰が空中を浮遊して落下してくる際に、空気中の窒素を吸着して固定し、大地に降下してくるときには多大な窒素肥料効果を運んでくるものかと思われる。

 

 

なお、これと同様な原理として、大自然界における空中窒素の吸着固定を通して、大地への窒素の還元は、空から降ってくる「雪」にも言えるのではないかと思われる。

即ち、雪も火山灰と同様に、極めて微細で複雑な結晶をしていて、吸着性に富んだ物性と考えられている。

その為、雪が空中から落下して来る際に、空中の窒素を豊富に吸着して取り込んで、土壌に肥料効果を持たらすものと思われる。

 

その根拠として、我国の稲作は、太平洋岸地域よりも日本海側の雪国の地域が米の単位当りの収量が高いし、特に豪雪の年には、豊作であることが多いと言われることである。

裏日本海の積雪地帯では、一年に一回しか米の収穫をしていないが、四国の高知などの三毛作の米作地帯での米の収穫量よりも遙かに多いのである。

 

これらは、日本海側特有の夏期の高温多湿といった気候風土もさることながら、日本海側に多量に分布している緑色凝灰岩といった風化火山灰が、米の生育に特に効果的なことに加えて、多量の雪から持たらされる窒素等が影響して、豊かな稲作地帯を形成しているものと思われる。

 

そして、雪が、植物のみならず、動物等の生命体全般に対して極めて有益で、活動力の源泉ともなっていると思われることは、雪融け水の効用を見てもある程度解る。

降雪を通して土壌に染み込んだ雪融け水は、その吸着性により、土中の豊富なミネラルを吸着しているものと思われる。

それ故に、長い冬が終って植物の繁茂も未だ乏しい時に、冬眠から覚め出た動物に躍動を漲(みなぎ)らせ、そして植物に生命力を吹き込むのは、実に清々しい春の太陽光線もさることながら、新鮮な窒素や酸素等を空気中から吸着固定して多量に含んだ雪融け水も、空気中、そして土中からの豊富な物質の吸着を通して多大な影響を与えているのではないかと思われる。

 

 

実に、大自然界は、火山灰や雪や、その他様々な原因によって、窒素を始め種々の物質が大循環を繰り広げているものと思われる。

火山灰は、正に天の神仏が与えてくれた地球上で最大の 天然資源なのである

 

 

-----------------

-----------------

-----------------

---  ---  ---

❑❑ 西日本新聞記事 ❑❑

<2024年 (令和6年) 2月27日火曜日>

 

↓↓ ⚡四国電力⚡の言い分 ↓↓

『‥伊方3号機運用期間中に 阿蘇山の巨大噴火リスクは小さく、 仮に発生しても 現地調査結果などから火砕流は到達しないとしている‥』

 

都合の悪い情報を無視し、過小評価‥

そのことによって東日本大震災がどのような事態を引き起こしたか‥

 

元旦の能登地震‥ 志賀原子力発電所が被災。

その原発の状態について政府や北陸電力の発表は二転三転。

 

 

原発の高いリスク、原発の廃炉や「核のゴミ」処理問題もいまだ未解決。

四国電の言い分からは、震災の反省と教訓を生かし同じ失敗を避ける意思は見えない。

 

 

巨大噴火、破局的噴火‥

広大な地域を火砕流により一瞬にして壊滅させ、国土の全域に及ぶ火山灰災害を引き起こす。

縄文時代以降 (約7千年前)、日本国内では巨大噴火は発生していないが 地質学的証拠からこのような巨大噴火は〝将来必ず発生する〟といわれている。

 

 

自然は人間の知恵をもって支配できるようなものではないということ、

自然の脅威は人間の知恵で考えられる範囲には絶対に収まってくれない。

 

 

〝いつ起きてもおかしくない〟と言われ続けている「南海トラフ巨大地震」。

最悪の想定では、

3分で津波が押し寄せ、死者は32万人にも上ると想定されている。

災害は忘れたころにやってくる

 

 

地震、噴火、津波、そして異常気象… 自然相手に人間は無力‥

//////////////////////////////////////////////

[ ~YouTube~: 放送動画 ]

··

楠森河北家 先祖物語⋄ JNN九州沖縄ドキュメント『ムーブ・move』

/2015年 (平成27)

··

【UKIHA Terroir】OpenMUJI movie 「 楠森堂 」

··

楠森堂・実生 在来茶『人生コレに賭けてます』

/2020(令和2)放送

··

【Honda Cars Presents『夢・クルーズ』♯363・楠森堂】 / TVQ

/ 2021(令和3)

― うきは市公式サイト ―

□ うきはのはなし|うきはのひと □

<Case.23>

楠森堂 | 河北家28代目 河北 幸高さん

『人と自然がつなぐ“おもしろき味”唯一無二のお茶が醸す地域活性のビジョン』

(「URL」及び「画像」を〝Tap〟して頂きますと記事をご覧いただけます )

▼  ▼  ▼

https://ukihastorys.jp/hito/kusumorido/

 

プライバシーポリシー

Copyright(C) KUSUMORIDOU All rights reserved.