在来茶への想い
(生産者より)

様々な要因が重なり奇跡的に残った
楠森堂の実生在来茶園を守りたい。

今から千数百年前に海を渡った僧たちが茶の種子を中国から持ち帰りました。
その種子を蒔いたことから我が国での茶の栽培が始まり、そして日本各地に広まったといわれています。

昭和の初めから現在にかけて沢山の茶の品種が開発されましたが、それは生産性や味の均一性を重視したお茶で、今では改良された品種のお茶が市場の大半を占めています。

日本のすべてのお茶の原点となる日本古来のお茶「在来茶」は、生産量も少なく国内から消滅しつつありますが、在来種のすべての茶樹一本一本が世界唯一の貴重な茶樹であることを思うと、在来茶を絶やしてはいけないという想いに駆られます。

何千年もの永い時の中で自然交配を繰り返し生み出され、様々な貴重な固有種の茶樹が混在するのが、楠森堂の「実生在来茶園(在来種の茶畑)」です。

何百年もの間、日本人がずっと飲み、親しんできた在来茶の味を守りたい。
この貴重な茶園をなんとか後世に残したい。
昔ながらのお茶の味わいをたくさんの方に味わってほしい…という想いから、30歳で会社員を辞め、自らのルーツでもあり、父の実家のあるうきは市に移住しました。
以後、試行錯誤の連続ではありますが、荒廃しつつあった在来茶園の再興に取り組んでいます。

生産者河北 幸高 Yukitaka Kawakita河北家28代目

1975年(昭和50年)生まれ。福岡県筑紫野市出身。
2006年(平成18年)30歳でサラリーマンを辞め、うきは市に移住。農業の経験もお茶の知識もまったくない中、父親の実家である楠森堂でお茶の生産を始める。
現在、茶4ha(うち在来種3.5ha)・米80a・柿30aを生産。
妻と一男一女の4人家族。
国登録有形文化財「楠森河北住宅」敷地内に自宅を建て居住(文化財の母屋には父である河北家27代・宣正氏が在住)。

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