楠森堂ブログ

インフルエンザ撃退にはお茶うがい! お茶の「苦渋味」カテキン!

在来種のお茶

インフルエンザの本格的な流行の兆し
私の娘が通う幼稚園では、先月1月の冬休み明けからインフルエンザへの感染予防のため、朝、昼、夕方の1日3回のお茶うがいを行っています。
その効果もあるのか、全児童100数十人のうち… 今の時点で感染が 0ゼロだそうです!
インフルエンザ予防に効果を発揮するのが、お茶を飲んだ時に感じる苦味や渋味の素である成分「カテキン」。
この時期になるとメディアにもこの緑茶に含まれるカテキンの話題が盛んに取り上げられ、医学的にもその効能・効果は高く評価されています。

 

鎌倉時代初期の僧、日本に禅と茶の栽培、喫茶法を広めたことで知られる栄西禅師。
その栄西が茶の製法や効能を著した「喫茶養生記」の序文には…

 

「茶は養生なり。延齢の妙術なり。山谷之(これ)生ずれば其の地神霊なり。人倫之を採れば其の人は長命なり」

茶は養生の仙薬であり、人の寿命を延ばす妙術を備えたものである。山や谷にこの茶の木が生えれば、その地は神聖にして霊験あらたかな地であり、人がこれを採って飲めば、その人は長命を得るのである
と記されてあるように、古来より茶は優れた健康効果をもたらす飲み物として親しまれてきました。

栄西は宋国に渡り、茶が医薬として効能があることを目の当たりにし見聞体験した事を喫茶養生記に録しました。
その800年前に栄西が著した喫茶養生記の 「五臓の和合門」の 内容には…
五臓の調和が身体健康を保証し、それは「酸味、辛味、甘味、苦味、鹹味」の五味の均衡によりもたらされると説き、その中でも茶に含まれる苦味の効果の大切さを強く説いています。

 

●[喫茶養生記 現代語訳 抜粋]
「一・肝の臓は酸味を好む、二・肺の臓は辛味を好む、三・心の臓は苦味を好む、四・脾の臓は甘味を好む、五・腎の臓は鹹味(かんみ)を好む」
五味とは、酸味は柑子(こうじみかん)、橘(かんきつ)、柚(ゆず)であり、辛味は姜(しょうが)、胡椒(こしょう)、高良姜(こうりょうきょう)等であり、甘味は砂糖等であり、苦味は茶・青木香(しょうもっこう)であり、鹹味は塩等である。
酸、辛、甘、鹹の四味は、つねに食事においてこれを食べるが、苦味は常にあるものではないから、したがって食べる事がない。であるから、心臓以外の四臓はいつも強く、心臓はいつも弱くて、常に病いを起こしている。
茶を喫すれば、心臓が強くなって病いを無くすることができる。知っておかなくてはならぬことは、心臓の病いがある時は、その人の皮膚や肉の色が悪く、そのために命を短くすることである。
日本では苦味を食べることはしないが、ただし中国大陸にあっては、日本と違って苦味として茶を喫しており、そのためにその国の人々は、心臓の病いがなく、また長命である。
我が国の人々の多くが、痩せ衰える病いにかかっているのは、茶を喫しないことからである。
もし身体が衰弱し、意志が消沈するようになったときは、心臓が悪くなったものと見てよく、その場合はひんぱんに茶を喫すれば、気力が盛んになる。
心臓の調子を整えれば、万病を除き治すことになるのである。
心臓の調子の良いときは、他の諸臓に病いがあったとしても、そんなに痛むものでもない。

…と記してあるように、お茶の苦味の効果を強く強く説いています。

 

お茶に含まれる苦味・渋味成分であるカテキンには…
抗インフルエンザ作用、発ガン抑制作用、抗腫瘍作用、突然変異抑制作用、抗酸化作用、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、抗菌・抗ウイルス作用、抗アレルギー効果、虫歯予防、口臭予防、脱臭作用…
などの多くの効能、健康効果があることが現在明らかにされています。
前置きがかなり長くなってしまいましたが(^^ゞ
茶カテキンがこれだけ高く評価されるなか、消費者の方はご存じないかもしれませんが… 最近では製品の見た目や味が優先され、健康効果の高いカテキンの含有量を多く含む苦味や渋味のあるお茶は敬遠され、カテキンの少ない、旨みの強いお茶の栽培方法が主流となりつつあります…

 

この画像は私の畑での作業風景です。

 

お茶摘みを行う一週間ほど前にこのように被覆資材で茶樹に覆いをします。この作業をおこなうことで緑あざやかな旨味の強いお茶を作ることが出来ます。
私のところでも市場に出荷するお茶だけは、このような作業を行っています。
覆い掛けで栽培したお茶でなければ市場では評価されないからです
茶の旨み成分であるアミノ酸の一種「テアニン」。
旨味成分テアニンは、茶葉が日光を浴び盛んに光合成をおこなう事で健康効果の高い苦渋味成分「カテキン」へと変化していきます。
しかし、テアニンがカテキンへ変化してできる苦渋味のあるお茶は、甘味の強いお茶が評価される現代では規格外の下級茶として安価で取引されているのが実状です…
被覆資材で茶樹に覆いをすることで、茶葉の光合成を抑制しうま味成分「テアニン」を増やすため、できるだけ日光を浴びさせずに栽培する方法が一般的になりつつあるのです。
また、覆いをされ茶樹にほとんど光が射さない状況でも、わずかに射しこむ日光で効率的に光合成をしようとするために茶葉は葉緑素を盛んに作りだします。
その葉緑素の濃い緑が、高級茶の代名詞とも言える、お茶を淹れたときの鮮やかな緑色を作りだします。

 

〝覆いをした部分は濃い緑ですが、被覆をしていない露地栽培のお茶は黄緑色です〟

 

〝左側は覆い栽培をした製品。〟 濃い緑色をしています。
〝右側が露地栽培の製品。〟 

このような明るい緑色をしたお茶は評価が低く、茶業界でこのような茶葉の色は「赤い」「赤みがある」という表現が使われます。

香り高く、さっぱりとして飲みやすいお茶ではあるのですが、覆い掛け栽培のお茶に比べ濃厚な旨味は無く、苦渋味も感じることから「下級茶」とみなされてしまいます。

〝手前が被覆栽培した茶葉の色で、奥が露地栽培の茶葉の色です。〟

 

日光をたっぷり浴びて自然に育った露地栽培のお茶は、香りが高く、カテキンを多く含んだ健康効果の高い茶葉を作り出します!
楠森堂の製品のうち「特上煎茶」だけは覆い栽培(冠茶かぶせちゃ)をした茶葉を使用しておりますが、それ以外の製品はすべて、本来お茶が持つ効能・効果・味を大切にしたいため、露地栽培のお茶を使用しています。
ほどよい苦味と純粋で深みのあるお茶本来の味わい…
現代の旨味の強いお茶に飲みなれた方が、私の生産するお茶を初めて味わうと、多くの方が「ちょっと苦渋味がある」とよく言われます。
本来お茶には苦渋味があるもので、古来より薬としても服されてきた健康効果に優れたお茶本来の味わいを守っていかなければなりません

 

ちょうど先日お茶の生産が盛んなY市の茶業関係者の方と話すことがあり、その中で…
「変なジンクスがあって… お茶うがいの活動をメディアで取り上げられた学校はインフルエンザが蔓延する…」という事を笑って話されてありました(^_^;)

現在、流通する茶葉の多くは覆い掛け栽培をしたお茶…
一方、私の娘が通う幼稚園。世間でインフルエンザが流行する中、(現時点では♪) 感染者は0!
幼稚園で児童たちがうがいに使うお茶は私が生産した〝露地栽培のお茶!〟
その差が結果に表れているのでしょうか(・・?

ちなみにお茶の種類の中でもカテキンの含有量が高いとされるお茶は、太陽の光をいっぱい浴びる日照時間の長い時期に摘み採った「番茶」が特に体に良いと言われています

 

◇ ↓ ↓ ↓ この様な話題も(^^♪ ↓ ↓ ↓◇

お茶のカテキン効果

 


 

[ ~YouTube~:「楠森 河北家」関連・放送動画 ]
・在来種のお茶 2014(平成26)

・~意地と誇りにかけて~ 2015(平成27)

・~ OpenMUJI (キャナルシティ博多) 楠森堂 ~ 2019(令和1)

[2019/12/10~20]

OpenMUJI(キャナルシティ博多)にて開催。うきはテロワール〝うきはの魅力とモノヅクリ〟/ ~楠森堂~

 

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●photo「楠森堂 実生在来茶園風景」 https://yahoo.jp/box/HeI7dq
●photo「うきは 四季の風景」 https://yahoo.jp/box/zf71eZ

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