楠森堂ブログ
今月の豪雨で被害軽減。先人の築いた用水路、治水の器。
今朝の新聞。〝「柳川の掘割 治水の器」事前に排水。豪雨被害軽減〟という記事。
市内に網の目のように張り巡らされた掘割 (クリーク) の総延長は930㎞にも及ぶという。
うきは市内も 江戸時代の灌漑事業で先人が築いた水路が張り巡らされている。
近年 頻繁に発生する豪雨でも市内で浸水被害が少ないのは、「水路が治水の役割を果たしている」‥という声も度々聞こえる。
◇〝うきはの水に纏わる歴史絵巻〟▶ https://ukiha-terroir.jp/emaki/
◇〝袋野隧道物語〟▶ https://ukiha-terroir.jp/movie/
〝田んぼも小さな治水ダム〟‥ 今月7月、自宅から撮影した田んぼの写真…
一枚目の写真は 排水した状態、 二枚目は 豪雨で満水状態の写真。
市内に張り巡らされた水路と すべての田んぼの面積を合わせると、治水効果は極めて大きいのではないだろうか。
毎年のように発生する豪雨災害の影響で、他の市では 河川近辺のハウス等の農業施設が浸水し 栽培する野菜などが深刻な被害を受けているが、 稲は多少の冠水 水没程度であれ ばなんとか育つ。 生活する場所や農業にしても、今後は土地利用のあり方を真剣に検討しなければならないと感じる。
人間の活動の圧力により、地球の生命維持システムの行方を左右する社会・環境システムの二つのティッピング・ポイント(※転換点) に近づきつつある‥とも。
さらには、
地球の気候に不可逆的 (※元に戻れない) な変化を起こす臨界点は すでに超え 「気候の変化を防ぐために残されている時間は、もはやゼロになったと言っても過言ではない。 わたしたちはそうした変化の発生を、もう止められないのかもしれない」という研究者も‥
減災のために自分たちの住む土地のことを良く知り、災害が発生する前に対策・避難するしかない