楠森堂ブログ
今年の新茶出来ました!!
お待たせ致しました
今年の新茶が出来上がりました!!
4月30日お茶の初摘み、連日お茶摘みが続き、ここ数日は目の回るような忙しさでなかなか製品を仕上げる余裕がありませんでしたが、先日〝徹夜〟で作業をし、ようやく製品が仕上げる事が出来ました!
〝乗用摘採機によるお茶摘みの様子〟
今年で就農5年目!3月の〝寒〟の被害で、お茶園の半分はかなりの被害を受けてしまいましたが、昨年『防霜ファン』(霜を防ぐ設備)を設置したこの畑だけは辛うじて被害を免れ、就農以来今年のお茶が一番良い出来でした
〝在来種 新茶〟の茶葉です!
こんなに茶葉の形状が揃ったのは初めてです!例年は霜の被害を受け、品種によって生育状況にバラつきが生じる事で、茶葉の形状がかなり荒くなっていたのですが、霜の被害を防ぐことが出来れば、こんな綺麗になるんだ…ということを初めて実感しました!
この在来種の茶葉には、数え切れない沢山のお茶の品種が混ざり合っています。
深い香りと、ふくよかな味わい…
さらに!在来種のお茶の最大の特徴として、あら不思議!一煎目、二煎目、三煎目、四煎目…とお茶が出続けるんです!!
このお茶を購入して頂いたお客様からの声にも、「何煎もお茶が出る!」というのをよく言われます。「お宅のお茶は、朝から晩まで茶っ葉を入れ替えんでよかですバイ!」…これは大げさすぎますが
おそらくこの原因として、沢山の種類のお茶が混ざり合うことで、お茶の抽出されるタイミングが品種によって様々なことから〝お茶が何煎も出る〟という現象が起きるのではないか…なーっと私の考えですが
〝在来種のお茶〟…経済的なお茶ですねー…
もう一つの特徴として、一般的に市販されてある〝上級煎茶〟(品種茶)は熱湯でお茶を淹れると苦渋~いお茶が出るため、湯冷ましをしてお茶を淹れるのが基本ですが…
〝在来種〟のお茶は熱湯でお茶を淹れても…これが美味しいんです!
「お宅のお茶は、熱いお湯で淹れても美味しかお茶が出て気軽に飲めるけんホンに良か!」という声も!
さらに、湯冷ましをして淹れても、また違った味わいを楽しむ事ができます
是非!この現象を体験してみて下さい!
『お茶摘みをする前、お茶の木に被覆した木と、被覆をしていない木の茶葉の色の違い』
左の木は一週間覆いをし、葉が緑色になっています。 右は覆いをする前の木です。(品種茶 やぶきた)
この作業をすることで、お茶の旨み(甘味)が強くなり、お茶を淹れたときの色が緑色になります。
手前が一週間被覆後、被覆資材を撤去したお茶園(品種茶 やぶきた)。
奥は、被覆をしていないお茶園(在来種)。
この在来種のお茶園の一部は、被覆はあえてせずに摘む予定です。
露地栽培のお茶は、お茶を淹れた時の色は黄色がかっていますが、お茶本来の風味を楽しめ凄く人気があるんですよ!