楠森堂ブログ

ボランティアの方々の協力を得て「旧楠森製茶場」の応急補強作業

うきは

大正時代に建てられた“旧楠森製茶場”…
なんとか現存しているものの、建築されてから90年経った建物の傷みは激しく、倒壊の危険性も…
梁は腐食し、上部からの重みで押しつぶされた土壁…
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画像の右側の壁、斜めに写っていますが、実際にこの角度だけ建物が傾いています…
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このような危機的な状況のなか、八女の老舗茶問屋「このみ園」の許斐(このみ)さんの呼びかけで、8月末には東京の大学から記録保存を行うための調査団が!

古民家の再生、活用で様々な活動を展開してある 住環境設計オカムラアトリエの岡村修さんが、倒壊を防ぐための応急補強が可能であるか調査に駆けつけ「何とかしましょう!残していく方法を一緒に考えましょう!」とおっしゃっていただきました
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建物の状態を確認し、倒壊防止の応急補強の方法が決まりました。
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インタ―ネットを利用して岡村さんがボランティアの参加を呼びかけ、また岡村さんの知り合いの建築士の方にも協力を仰ぎ、総勢8名のボラティアの方々に参加していただき10月2日応急補強作業が実施されました。
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傾き、天井や梁が落ちてきている箇所をジャッキアップし新たな柱を設置
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極度に腐食が進み機能していない梁には、仮の梁を… かなり危険な状態でした
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柱のみでの補強ではなく、特に損傷の激しい箇所には壁をつくり強度を高めます。
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大きなハプニングもありましたが
夕方… 皆さんのご協力により、倒壊を防ぐ為の最低限必要な応急補強作業が終了しました!
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数か月前までは、これ以上建物の維持は困難で、解体もしくは倒壊待ちか…とも考えていました。
諦めかけていた矢先…
思ってもいなかったボランティアの方々にご協力いただいての今回の応急補強作業。
なんとお礼を言っていいのか…感謝の気持ちでいっぱいです。 ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m!
数々の困難な現場を経験されてきた建築士の岡村さんも「今まで経験した建物の中でもNo.2」…と言われたほどに、かなり損傷の激しい建物…
これからが本当に大変だと思いますが、皆さんの知恵もお借りしつつ、様々な可能性や方法を考え、保存活用に向けて頑張っていきたいと思います
10月5日の西日本新聞に作業の様子が掲載されました!
H24.10.5「西日本新聞」保存へ応急補強 クリック!ネット新聞にも掲載されています。

「日本農業新聞」掲載記事

 

 

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[ ~YouTube~: 放送動画 ]

 

【◇前編◇】楠森 河北家「千二百年!先祖物語」⋄ドキュメンタリー番組⋄

 

【◆後編◆】楠森 河北家「千二百年!先祖物語」⋄ドキュメンタリー番組⋄

 

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