楠森堂ブログ

地域に元気な子供たちがいなければ地域の未来はない!ということで今年も開催、卒業直前サプライズ企画 『地域の魅力を五感で満喫!ミステリーツアー』!
父の実家のあるうきは市に家族と共に移住し今年で12年目。
ひょんなことから子供が転校した地元の小学校に深く関わることになり7年目。
全校児童120名程の小規模校。来年度の新入生は十数名、再来年度以降の新入生は一桁の人数とも聞いており、このままいくと全児童数100名を割り込むのも時間の問題。
当校の閉校の予定はまだ今のところ無いが、町内に小学校6校あるうちの3校が数年内に閉校、吸収合併されることが間もなく正式決定する…
うきは市は、高速道路を使えば福岡市中心部から1時間圏内。 都心部から大分や熊本の温泉観光地へ抜ける国道やJRの交通の要衝。 昨年には九州と隣の山口県に合わせて144カ所もある道の駅の人気ランキングの中で、地元の〝道の駅うきは〟が、なんと『第一位』! しかも、当小学校校区内にその第一位になった道の駅がある。
豊かな自然と人の営みがつくりあげた農村の美しい景観、自然環境に魅せられ毎年多くの人が訪れている。
アイデアと努力次第で可能性は無限に広がるこの地域… これだけ可能性と恵まれた環境に囲まれた小学校校区でありながらも、育った子ども達は市外へ出ていき、地域は衰退する一方…
地域に小学校があることで、地域の人々をつなぎ、地域の絆をつなぎ、小学校は地域のコミュニティの核となっている。
地域から学校が無くなり、元気な子供たちがいなくなれば地域の未来はない。
将来地域で働きたい、暮らしたい!という子ども達の地域への誇りや愛着を育むためには、楽しかった!嬉しかった!美味しかった!そういうインパクトのある想い出が生まれ育った地域に戻ってくる大きな要素に必ずなる!
…ということで、普段の学校や地域行事の内容も意識して取り組み、その集大成として、この小学校を巣立っていく子供たちの卒業前に数年前から実施している体験企画が…
卒業直前サプライズ企画 『地域の魅力を五感で満喫!ミステリーツアー』!
担任の先生にお願いをして授業時間を割いて時間を作っていただき、PTA役員仲間や、校区内の人気の観光3大スポット?(『楠森堂』 & 観光農園『やまんどん』 & うきはのジェラート『ソルベッチdoうきは』)の農家仲間で子供同士が同級生でもある〝パパ友?〟にも協力してもらい、ここ数年続けてきた「サプライズ&ミステリーイベント」(^^♪
6年生の子ども達には当日ギリギリまで何をするかは秘密…
嘘は駄目ですが、先生は子供たちに「今日は裏の竹林にタケノコ掘りに行くよ!」と伝えてくれていたそうです。
朝10時半に校舎の外に集合するよう伝えていたので、その時間に子供たちを迎えに行き、徒歩で出発!
国道を渡り、普段は絶対通らない民家の敷地と畑を所有者の方にお願いし通らせてもらい、数十メートルも歩くと、私の在来茶園が視界いっぱいに広がる!
小学校から100㍍ほどしかないにもかかわらず、子供たちは初めて見る景色に大きな歓声が沸く…
そして、予めスタンバイしておいたお茶摘み機。
子供たちを数人ずつ機械に乗せる。
機械に乗り1㍍ほど視線が変わるだけでこの絶景!
エンジン始動! 茶木をまたぎながらお茶園の中をゆっくり進む。
広大な茶園と山々が広がる360度の大パノラマの中を進む爽快感に、またまた子供たちは大歓声!
乗り終えた子ども達みんながお茶園の真ん中からこちらに向かって手を振っている。
その姿がどこかカワイイ…
全員乗り終えたあと… なかなか経験できないことを!ということで♪
20人の子供たちを、茶園の畝に「一人一列ずつ、横1列に並べー! はい!よ~いドン!!」
1列200㍍近くあるお茶園を全力疾走♪ …最後まで全力疾走? 木の枝が当たり結構痛いはずだが…
案の定、子供たちは太ももの側面擦り傷だらけで血が滲んでいる子も(^-^;
「大丈夫!ツバぬっときゃ治る!!」(by校長先生♪)
次に訪れたのがすぐ近くにある観光農園『やまんどん』。
もちろんイベントの内容はすべて秘密のミステリーツアー。やまんどんに近づくと子供たちは大喜び♪
ポイントポイントへの移動手段&作戦が、これまた子供たちの心をガッチリ掴んでいるのだが、ちょっと写真はNGなので(^-^;…
観光農園『やまんどん』を家族で営むパパ友S君にも協力してもらい、特別に「イチゴ狩り&食べ放題」を小学校を巣立つ子ども達にエールを込めてのプレゼント!
ハウスに入った瞬間にイチゴの甘い香りに包まれる。
「甘~い!」「美味しい!美味しすぎる~!」
この後のツアーの行程を知らない子供たち…「腹いっぱい!もう食えん!幸せ~!」…って、大丈夫か(^-^;?
次に訪れたのが、小学校の近所にありながら、子ども達が登る機会は滅多に無い、山裾一帯が果樹園に覆われた小高い山「柴尾山」。
数日前この場所に訪れると、腰の高さほどまでに伸びた雑草だらけ…。 土地の所有者の企業に許可をいただき、知人に協力してもらい二人で草刈り作業も実施(^-^;
ゆっくりと山を登り、絶景ポイントに到着すると子ども達は大感動! 小学校校区内はもちろんのこと数十キロ先まで見渡せる。
このような絶景を目にすると思わず叫びたくなるのが子ども達… 野生の本能?
ひとしきり叫んだ後に、地域を見渡せる最高のロケーションをバックに全員で卒業の記念撮影♪
そして次はミステリーツアー最後の行程、パパ友果樹農家 Kさんが営むジェラート店『ソルベッチdoうきは』で、〝てんこ盛りトリプルジェラートを食す!感動体験!〟
「やったー!!」という反応と「えー!もう食べれん!」という声も。
ちょうど良いことに、今いる地点から山を下りきった道路の突き当りにそのお店がある。距離にして300㍍程度。
子ども達はすぐ眼下に見える店を目指して叫びながら一気に山を駆け下りていく。
若いね~(^-^;
お店の前に着くと、卒業する子ども達へのメッセージが♪
時刻はお昼12時前… ということは給食の時間まであとわずか。
お店に入る前に子ども達に「給食を残さず食べろよ~!」
自家栽培のフルーツや地元産のお茶、野菜などをふんだんに使ったオリジナルジェラートが大人気の『ソルベッチdoうきは』さん。
お店に隣接する私の畑で栽培した在来茶の〝緑茶〟と〝ほうじ茶〟も使って頂いています。
「スンゲー!山盛り!!」「美味い~!」「もう~食いきれん!頑張って給食食うぞー!」と子ども達。
この子の口元のニンマリ具合が…
「さー!あと10分で給食の準備が始まるよ!走って帰るよー!」と先生。
という事で子ども達、地元の良さを思い切り満喫し、最高に喜んでくれたようでした(^^)
数日後に小学校から頂いた、6年生最後の学級新聞と先生からの小さなお手紙。
読んでみて… 嬉しかったですね~
先週行われた卒業式。
私もこの山春小学校の卒業式には5年連続で参加していますが、卒業生が来賓席に突然体を向け「6年間ありがとうございました!!」と深く一礼… 初めてのことで驚き、地域の方々も感動し涙…
卒業生、在校生、保護者、先生、来賓の方々…会場の皆さんが涙する卒業式はここ5年間の中でも初めてでした。本当に感動する良い卒業式でした。
ひょんなことから子供が転校した地元の小学校に深く関わることになり、子どもたちの心に郷土愛と誇りの種をまき続けて7年目。
年々少しずつ、子ども達が何かを感じ取ってくれているような気がします。
卒業祝いのメッセージに良く皆さんが使われる表現で、
「何事にも最後まで諦めず努力し続けければ…」「困難にくじけず、諦めない強い意志を…」
と、子ども達にメッセージを贈りつつも…
田舎だから… 働くところが無いから… 少子化だから… 小学校が無くなるのは仕方がない…
とすでに諦めている地域の大人の皆さん~
諦めたらそこで試合終了ですよ(・_・)
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訳あって、山春小学校のPTA会長を2期4年間務めました。
(それ以前に 副会長も2年間‥ 計6年間)
その会長任期中は毎年「サプライズ&ミステリーイベント」を実施しました。

2015/ 3/17

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MUJI 無印良品
【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】
「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―
(コチラから記事をご覧いただけます)
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【 https://localnippon.muji.com/7049/ 】
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[ ~YouTube~: 放送動画 ]
うきは市立 山春小学校 校庭茶園 100年続く伝統の茶摘み行事
/ 2015(H.27)
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うきは市立 山春小学校 お茶の総合授業
/ 2013(平成25)
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うきは市浮羽町『袋野隧道探検』
/ 2015(平成27)
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楠森河北家 先祖物語⋄ JNN九州沖縄ドキュメント『ムーブ・move』
/2015年 (平成27) 放送