楠森堂ブログ
根っこの力!!
今日は久しぶりの雨!
お茶作りには程よい雨が必要ですが、近年では気候変動の影響で極端な多雨、少雨の年が増え、農業に大きな影響が及ぶようになってきました。
この私の茶畑の写真、昨年9月に撮影しました。手前の列の茶樹の中央部には葉っぱすらついていません。
本来であれば9月頃には青々とした葉が生い茂り、20㌢以上に枝が育っています。…が、この異常な状態…
地元の小学校でPTA会長を務め今年で3年目。
雨が降り続いた昨年の梅雨後半。 ようやく晴れ!…が、しかし貴重~な作業日和の晴れ間を狙ったかのように日中に学校行事が… そして作業が出来ず(T_T)…
結局、茶摘み後の6月に予定していた剪定作業は、7月にずれ込んでから実施。
ほどなくして梅雨が明けると、また狙ったかのように… 今度は何故かこの茶畑一帯だけ50日以上も夕立すら降らず、極端な高温少雨でカラカラな土壌の乾燥状態が続いた結果、連日の強い日差しにさらされ芽が育たず、枝先が枯れた状態に… ここまで酷い状況になったのは初めてです。
9月でこの状態したから、手前の畑は今年の新茶はまったく期待できないでしょう(-_-;)
しかし、枯れた状態になっているのは手前の茶樹だけで、向こう側の畑は青々とした葉が生い茂り、まったく問題なく順調に育っています。
実は…
手前の畑が挿し木から育成した品種茶「やぶきた種」。
奥の畑は種から育った実生(みしょう)の在来茶。
実生で育った在来種の茶樹の根は地中深く太く発達させ、水分や養分をしっかり蓄えることが出来るために干ばつにも非常に強いんです(^^)
以前にも何度か干ばつの年がありましたが、このように品種茶と在来茶の生育には大きな差が表れ、改めて在来茶の生命力、力強さを感じることが出来ます。
しかし…昨年夏の気候はひどかった。かなり堪えましたね~。その影響が大きく響き今年は収入減確実(-_-;)…