楠森堂ブログ
三百年続く伝統行事「壁結い」の準備『竹切り』
河北家
毎年3月に河北家で三百年以上続く、楠森堂の周囲を取り囲む竹垣を修復する伝統行事「壁結い」で使用する竹を山から切り出す作業を、昨日行いました。
この時期に竹を切ると、虫がつきにくく長持ちするんです
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[楠森堂を取り囲む竹垣]
午前中は、竹を切り出す作業…
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![P1020627[1]](/assets/blog_old/20101014173313a67s.jpg)
300本程の「真竹」を切り出しトラックで運びます
![P1020628[1]](/assets/blog_old/20101014173331f5bs.jpg)
2トントラック4台で輸送中
![P1020631[1]](/assets/blog_old/201010141733487c3s.jpg)
楠森堂近くの竹林から、太くまっすぐ伸びた「孟宗竹(9本)」を選び、切り出します。
![P1020636[1]](/assets/blog_old/201010141734094fes.jpg)
孟宗竹を半分に割っていきます。
![P1020638[1]](/assets/blog_old/201010141734355f3s.jpg)
竹垣の角の部分になる竹ぶちを作成するため、曲げる部分を火で炙り曲げていきます。
![P1020639[1]](/assets/blog_old/20101014173458159s.jpg)
この火で炙る作業は、竹を切り出した直後の油がのっている時でなければできません。
![P1020643[1]](/assets/blog_old/2010101417352112bs.jpg)
本日最後の作業、午前中に切り出した大量の真竹を「鉈(なた)」で一定の長さに切り刻んでいきます。
この様なことを河北家では三百年以上昔ながらの手法で続けています
壁結いの行事やこの竹を切り出す作業…作業携わって頂く方たちの高齢化が急速に進み、参加して頂ける方が年々減少し、数年前には行事の存続も危ぶまれていました。
5年前に脱サラし、うきは市に移住し就農…その農業を通じて知り合った若手の方たちに一昨年あたりから参加していただけるようになり、なんとか行事を存続する事ができました。
本当に感謝感謝です