楠森堂ブログ

楠森堂「秋の蔵開き」。今年もたくさんの方にお越しいただきました!

河北家

昨年の初開催に続き、今年も開催しました「楠森堂 秋の蔵開き」 (11/23~25日)
年々老朽化が深刻な状況となり、維持管理費が大きな負担となっている文化財指定の建物を今後も守っていくため…
失われつつある、日本古来の在来茶の再興…
歴史的にも産業的にも貴重な遺産として高い価値があるとされる大正時代に建築された「旧 楠森製茶場」
老朽化が著しく、早急な保存整備が必要とされています。その建物の保存活用に向けた費用の捻出…
今後、このような様々なものを個人で維持・管理して行くのは極めて困難な状況です…
全国の茶生産地では改良種への植え替えが進み、今ではわずかにしか現存しない希少な在来茶。
「国内から姿を消しつつある日本古来の在来茶園を守りたい。 古来より伝わる本来のお茶を多くの方に味わってほしい…」という思いから、「お酒の蔵開き」ならぬ「お茶の蔵開き」として、文化財に登録されている住宅の一般公開とともに、春に摘んだ在来茶を、当家に江戸時代から現存する土蔵でひと夏寝かせ、秋 蔵から取り出した、豊かで円熟した味わい“蔵出し茶”を、庭園に広がる秋の景色、日本の伝統的な建物のなかで、熟成された本物の素朴さと歴史を感じながら、古来より受け継がれてきた在来茶を味わっていただく… というこの催し…
この希少な在来茶と家の存在を多くの方に知っていただき そして活用することで、その収益の一部を今後の維持・管理の費用に充てられるような形を構築できれば… という思いからこの催しを企画しました。
「蔵開き」開催前日、西日本新聞さんに掲載していただいた催し開催の予告記事
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会場への案内
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来場されたお客様に振る舞う、柿の葉を器代わりに自家製「在来茶だんご」のお茶請け作製中
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煎茶道具をつかった床の間のしつらえ
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開催日初日には初の試み、人数限定で精進料理で有名な浮羽町の“西光禅寺”の和尚さまによる“うきは”の食材を使用した季節懐石料理を提供していただき、ご参加いただいた皆さんに大変好評をいただきました(^^)
期間中、本当にたくさんの方にご来場いただきました。
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「蔵開き」限定、奥座敷の一般開放。
秋の景色が広がる庭を見渡せるように障子をすべて外し、三方がひらけた解放感のある奥座敷で皆さんに蔵出し茶を振る舞いました。
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ご来場いただいた皆様が思い思いに河北家を楽しみ、お茶を味わっていただきながらゆっくりとした時間を過ごされてありました…
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