楠森堂ブログ

まさかの〝文春〟に掲載…「特集・在来種に魅せられて‥」

メディア掲載

今月初めに取材依頼の電話があった。

出版社名を聞いた瞬間 耳を疑った‥ にわかには信じ難い思いだったが、取材を受け入れた…

 

在来種の特集を組むにあたっての 編集会議で 私の名が 一番初めに上がったそうだ。

 

「〝在来種〟といえば、 九州、 福岡、 うきは、 楠森堂の河北さんの在来茶 」

と情報を得ての今回の取材依頼‥ とのこと。

 

 

在来種 を守る「農作物の生産活動」や「在来作物の〝研究・保存〟活動」に取り組む人物、 全国から6名が選ばれ、私はその内の一人。

 

そして、紹介人物6名のうち〝「茶」の在来種 〟は、私のみ‥

 

 

 

「在来げな金にならんめーもん! 全部ぶった伐ってしまえ! 」と言われたこともある‥

 

「この人、在来でやっていくんだってよ」と鼻で笑われたこともある‥

 

茶園審査会・茶品評会、

同業者から出品しろと言われ出品しようとすれば、

「在来じゃね‥ ( どうせ結果はみえている‥という意味合い ) 」と吐き捨てるような一言、

鼻で笑われ馬鹿にされ‥その類の出来事は数知れず

 

市場に出荷しても在来茶は平均価格 半値以下に買い叩かれるのは当たり前だった‥

 

その強い悔しさが 前に進む原動力となってきた

 

15年間  悔し涙ばかりだったが、

 

九州より数日早く関東エリアで先行発売された「週刊文春」

 

東京の親戚がLINEで送ってくれた記事の写真を見たとき… まさかの見開き1ページで大きく取り上げられていのには驚いた…

 

嬉しかったですね‥   涙が出ました

 

 

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【 週刊文春/特集〝在来種に魅せられて〟「全文 」】
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~ 地域の伝統作物を育む ~

〝在来種に魅せられて〟

品質は折り紙付きだが、大量生産に向かない地域古来の農作物。

今注目を集める在来種復活に懸ける六人に、その魅力を尋ねた。

◇【 京都 / ぶどう ‥ 坂井章浩】
 京果樹の代表として、約十年で甲州に並ぶ白ワインを作りたい。
◇【 福岡 / 茶 ‥ 河北幸高】
 奥深く力強い香り。 海外の人にも茶の魅力を知ってほしい。
◇【 山形 / 在来作物の研究 ‥ 江頭宏昌】
 作物や文化の多様性、そして地域の魅力を再発見させてくれる。
◇【 山形 / 在来作物の研究 ‥ 山澤 清】
 野菜から蚕まで、あらゆる在来種を育む先に~。
◇【 熊本 / みかん ‥ 岡本 正】
 柚やカボスより 甘く果汁も多い、 幻のみかん・くねぶ。
◇【 福島 / サトイモ ‥ 菊池将兵】
 三年で学校給食に。 子供たち向けなので 無農薬で育てます。
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◇【 福岡 / 茶 ‥ 河北幸高】
 奥深く力強い香り。 海外の人にも茶の魅力を知ってほしい。
会社員を辞め、父親の地元福岡県うきは市に河北幸高さん(45)が移り住んだのは、三十歳のときだった。
その頃、江戸時代末期から続いていた河北家の茶畑は、すっかり荒れ果てていた。
かつては、十二ヘクタールと国内最大級の面積を誇る茶畑だったが、近代化とともに縮小、河北さんの父親によってかろうじて茶畑は維持されていた。
現在、日本で流通している茶の品種の八割は、「やぶきた」と呼ばれるもの。
その多くは「挿し穂」という方法で増殖している。
原木から枝を分け植えて成長させていくやり方だ。
これにより、短期間に安定した茶が収穫され、十分な生産量も確保できる。
一方、河北家では、お茶の自然交配によってつくられた種が茶樹へと成長する古い栽培方法を細々と続けていた。
受粉を媒介するのはミツバチだ。
生産性を求めることもなく、近代化されなかったことから、種子から育つ「在来種」が意図せず残ることとなったのだ。
河北さんは、七代前にあたる二十一代目当主が始めたお茶づくりを引き継ぐことを決意し、「在来種」による生産に乗り出す。
しかし、河北さんがつくるお茶は市場ではまったく評価されなかった。
「問屋さんから『こだわりのお茶はいらない』と言われたんです。 在来種なりに品質を上げても。基準外というだけで排除されてしまった。 じゃあ、もう自分で売ろうと思って頑張っても、見た目がよくないし、クレームも多かった」
河北さんは、畑の面積を絞り、さらに品質向上をはかる。
やがてインターネット上で、「全国的にも希少な在来種のお茶」ということで注目が集まり、注文が入り始める。
「いま、この畑だけでも、二万種類ぐらいのお茶がある。 在来の種は、多様性という自然界を生き抜くための知恵を持っている。
病気が入ったときに一気に広がることもまずないんです。殺菌剤とか一切使わずとも。
また、葉の種類が一枚一枚違うので、湯を注ぐと葉っぱは、バラバラのタイミングで開く。
昔の人は、時間差で葉が開くから、一日葉を替えなくてもいいと言ってたぐらい。 その天然ブレンドとでもいう複雑さが、奥深く力強いお茶本来の味を出しているんです」
河北家は、八百年前にこの地に移り住んできた。
苔庭を有した屋敷は、「楠森河北家住宅」として国登録有形文化財に指定されてある。
「在来種のお茶を軸に人を呼び込んで、子どもたちや地域が元気になって、お茶やこの家のことを知ってもらいたい。 いまはコロナ禍で難しいけれど、海外の人にも日本の地方にはこんな素晴らしいものが残っている、ということを伝えていければと思っています」
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※ 週刊文春の在来種特集記事を担当した、

ノンフィクションライター  一志治夫氏 についてのBlog記事。
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[ ~YouTube~:「楠森 河北家」関連・放送動画 ]

・~『人生コレに賭けてます』~ 2020(令和2)放送

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【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】

「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―

(コチラから記事をご覧いただけます)

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