楠森堂ブログ
〝霜 注意報〟発表時は神経質に (-_-)…
茶樹の個性様々、在来種の混生茶園。
ここ一週間で 茶の新芽が畑の所々で芽吹き始めました。
茶栽培の大敵〝霜〟。
翌日の天気予報に〝霜 注意報〟が出ていると、「防霜ファン」が正常に作動しているか、茶畑の気温や〝霜〟の有無‥等々の確認のため、未明と早朝〝日の出〟前の2度、畑に走ります。
〝霜(しも)〟とは、空気中の水蒸気が0℃以下に冷えた物体の表面に触れることで固体化し、その表面に氷の結晶として付着したもの。
〝霜 注意報〟発表時、天気予報のコメントでよく耳にするのが‥「農作物の管理には注意してください」と。
〝農作物の管理に注意〟…なぜか?
分かりやすい一般的な 例として、
冷凍した食品を、電子レンジなどで〝急速に解凍〟すると、食材の細胞組織が破壊され、傷ついた細胞から「ドリップ(水分)」と呼ばれる液体が流れ出てしまい、食材がべちゃべちゃになり質が落ちてしまうのと同じ現象で…
放射冷却現象で茶畑に〝霜〟が発生‥ 氷の結晶が茶の新芽を覆うように全体に付着‥ 日の出とともに新芽の表面温度が急上昇‥ 新芽は〝急速に解凍〟‥ 細胞組織が破壊され、新芽が壊死‥ 数時間後には枯れてしまう。
これが農作物の〝霜害〟のメカニズム。 茶の新芽はとくに霜には弱い…
〝霜〟が新芽に付着した写真は6年前の2014年、茶摘みシーズン真っただ中、5月のGW中の写真。
私の茶園は〝防霜設備〟完備茶園は面積にして3分の1程度。
残り3分の2の茶園は霜が降りる時期が悪ければ〝アウト〟(-_-)
この年は最悪のタイミング…
5月に強い〝霜〟が降りることは時期的にあまり考えられないことなのですが、翌日‥翌々日に摘み採る予定だった畑は広い範囲で新芽が霜の被害で壊死。
茶畑の色は緑色から 数時間後には新芽が枯れ 茶色に‥
一年かけ育ててきたのが一瞬で…
この時のショックは……
このことがあって以降〝霜 注意報〟発表時は神経質に(-_-)…
茶樹の個性様々!在来種の混生茶園。ここ一週間で茶畑の新芽が所々芽吹き始めました!
翌日の天気予報に〝霜注意報〟が出ていると、「防霜ファン」が正常に作動しているか、茶畑の気温や〝霜〟の有無‥等々の確認のため、未明と早朝〝日の出〟前の2度、畑に走ります。
2014年春/早朝
放射冷却現象で茶畑に〝霜〟が発生‥ 氷の結晶が茶の新芽を覆うように全体に付着。
2014年春/午後
翌日‥翌々日に摘み採る予定だった畑は 広い範囲で新芽が壊死。
茶畑の色は緑色から数時間後には新芽が枯れ 茶色に‥
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・~意地と誇りにかけて~ 2015(平成27)
・~ OpenMUJI (キャナルシティ博多) 楠森堂 ~ 2019(令和1)
[2019/12/10~20]
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