楠森堂ブログ
「やぶきた茶」被覆作業
お茶畑の様子
当茶園にも一部〝品種茶 やぶきた〟のお茶園があり、在来種より一週間ほど早く育ちます
お茶摘みの7~10日程前に被服資材(網の目の細かい黒いシート)でお茶の樹を覆います。
お茶の新芽にはアミノ酸の一種で旨み、甘味成分であるテアニンが含まれており、日光を浴び光合成を行うことにより渋味成分であるカテキンに変化していきますが、被覆して日光を遮ることでその変化が抑えられ、テアニンの割合が多くなり旨み(甘味)が増し、新芽の色も緑色を保つ事が出来ます。
現代では、この作業が一般的に行われている事から、緑色で旨み(甘味)のあるお茶が主流となっており、この作業を行なわないお茶(露地栽培)は安価でしか取引されません[emoji:i-227]。
露地栽培のお茶は出荷すると安価でしか取引されませんが、太陽の光をたっぷり浴びて自然のままに育った露地栽培のお茶は、お茶本来の香りと程好い渋味のある素朴な味わいのお茶となり、このお茶も直販すると凄く好評なんですよ![emoji:v-218]
『楠森堂』のお茶も、上煎茶(※新茶)は高級感のある色と味わいを出すために冠せ(被覆した)たお茶で仕上げていますが、それ以外の製品は自然のままの在来種のお茶の風味を味わって頂きたいために、あえて露地栽培のお茶で仕上げています!是非味わってみて下さい!![emoji:v-411]