楠森堂ブログ

 来春3月の行事「壁結い」用の竹の切り出し完了!!

河北家

今日は、毎年春に河北家で300年以上続いている、家の敷地を囲む竹塀の修復行事「壁結い」に向け、行事で使用する大量の竹を切り出す作業を行いました!
来年春に使用する竹を何故この時期に切り出すかと言うと…
昔から「木六竹八」という言葉があり、木や竹を切り出す時期として、木は旧暦の6月頃、竹は旧暦の8月頃に切ると虫も付きにくく丈夫で長持ちする… と言われているからです。
本日最初の作業。
竹垣にタテに挿す「挿し竹」用の細い真竹を約300本切り出します。
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次に、裏から挟み込むための、少々太く長めの「裏竹」(真竹)を約30本切り出します。
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山から切り出した大量の竹を、トラック数台で楠森堂の敷地まで輸送。
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道路掃除中… ではないです
午前中最後の作業、竹垣の表を飾る「竹ぶち」(孟宗竹)を10本弱切り出します。
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根元付近を切り、その切った根元付近を抱え(重いんです[emoji:i-201])一気に走り[emoji:i-203]、竹を倒します。
竹垣に使用する孟宗竹は、太く真っすぐなのが条件です。
しかし、条件を満たす竹がなかなか無いんですね~
そして、この条件を満たした太く長い竹を切り倒す時… なかなか迫力あるんですよ
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10数メートルある孟宗竹… 結構重いんです。
3人がかりで1本ずつ竹林の外まで運び出します。
重い根元は軽トラックに載せ、先端はロープで持ち手を作って男性5人がかりで抱え、楠森堂の敷地までの300mほどの距離を徒歩で数本ずつ運び出します。かなり重く道も悪いので、この運び出す作業も結構キツイんです
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午後からの最初の作業。切り出した孟宗竹を、半分に割っていきます。
竹が裂ける部分の真上に一人乗り、上から荷重を加えながら何度も竹を裏返しながら(きれいに割る為のコツ)一本一本慎重に割っていきます。
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次に、割った竹を火で炙り曲げる作業。
竹垣の角の部分に使用する竹ぶちをつくります。
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竹切り最後の作業。
本日、最初の作業で切り出した大量の「挿し竹」用の真竹を鉈で一定の長さに切り刻んでいきます。
刻んだ竹を枝葉が付いたまま、前の作業でつくった竹ぶちの上に覆い被せていきます。
来春の行事までには今付いている葉はすべて落ち、その落ちた大量の葉が、下敷きになった孟宗竹の日焼けを防ぎ、切りたての美しい緑色を春まで保つための役割をします。
以上で、竹切りのすべての作業が終了です!
春の「壁結い」、そしてこの時期の竹の切り出し作業…
時代時代で少しずつやり方は変わってきているようですが、このような作業を地元の皆さんのご協力を得て300年以上続ける事が出来ています
本当に有り難いことです

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