楠森堂ブログ

国重文「兜跋毘沙門天立像」を寄進した人物は35代前の祖先
河北家
昨日の西日本新聞で紹介されていた、福岡市博物館で開催されている「九州仏 1300年の祈りとかたち」展。
(11月30日まで福岡市早良区百道浜の福岡市博物館にて開催)
記事左下の写真、大分県日田市の永興寺(ようこうじ)に伝わる「兜跋毘沙門天立像(とばつ びしゃもんてんりゅうぞう)」。
永興寺は私達 河北家の祖先に当たる日田大蔵氏の菩提寺。
そして、この毘沙門天を寄進した大蔵永秀は、私の父から35代前の河北家の祖先。
昭和の初め、この仏像が解体修理された際、私の曾祖父 河北俊義もその永興寺を訪れました。
解体された毘沙門天立像の内側に墨筆で<文治三年(一一八七)五月二十八日 大蔵永秀 生年三十五>と、一二世紀初期の祖先の一人が書き残した銘文… その文字の鮮やかさは、まるで昨日書いたのではないかと思えるほど印象的だったそうです。
曾祖父も新しい木札に年月日と何代の孫と墨書で署名して、修理が終わったときに、その立像の胎内に封じ込めたそうです…