蔵出し煎茶

春に収穫した新茶を、温度・湿度ともに安定している土蔵内に保管し、ひと夏置いて熟成させた煎茶です。口あたりがまろやかで、優しく後をひく味わいが特徴です。

昔ながらの製法で優しい味わいに

古来日本では、春に摘んだ新茶を すぐに味わうのではなく、茶葉を茶壺に詰めてひと夏寝かせ 熟成を経て、角のとれたまろやかな優しい味わいになってからはじめて「新茶」として楽しんでいたそうです。 茶道の中でも厳粛な茶事の一つとされ、現代でも「茶人の正月」として、新茶を壺に詰め封印し、11月秋 (陰暦10月) にその茶壺の口封を切って茶葉を取出し、ただちに茶臼で碾いて粉末にし 茶を喫する『口切りの茶事』といわれる 一年で最も重要な茶事が伝統的に行われています。

築200年の土蔵でひと夏

楠森堂には約200年前(1812年)に建てられた土蔵があります(国登録有形文化財「楠森 河北家住宅」・写真右奥)。この土蔵で、昔ながらの製法により熟成させたのが楠森堂の「蔵出し煎茶」です。
香り高く清々しいのが春の新茶なら、紅葉の季節に心ゆくまで味わうのが秋の蔵出し茶です。在来茶ならではの豊かで円熟した味わいを、じっくりとお楽しみください。

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