楠森堂ブログ
記録的な〝超〟暖冬〟。一ヶ月前倒しで菜の花が〝先行開花〟
うきは市・流川地区を流れる巨瀬川沿いに、約1000本の桜が2kmに渡り咲く、うきは市随一の桜の名所「流川桜並木」。
〝桜と菜の花のコラボレーション〟は美しい風景画のよう♪……なのだが、〝観測史上 & 統計開始以降〟〝最高 & 最遅〟のワードがメディアの見出しを大いに賑わす気候変動に伴う記録的な〝超暖冬〟の今冬。
巨瀬川沿いの菜の花、一ヶ月の前倒しで〝先行開花〟…
今春は桜並木との美しいコラボレーションは期待薄か…
十数年前の就農以来、気候変動の影響、暖冬傾向による茶畑管理の困難さを痛感している。
寒い冬季… 生育に適さない時期を生き抜く為の戦略として、茶木は休眠 (※植物の成長が停止)する期間を用いる。
茶木の休眠期は、基本的には11~2月。 茶栽培の大敵は「寒 & 霜」。
暖冬の影響で「休眠」から早めに覚め、活動が早期に始まると、その後の〝寒の戻り〟や〝霜〟の影響をダイレクトに受け、春の収量に大きな影響を及ぼす。
過去、度々痛い目に遭った経験から、暖冬の影響を最小限に抑える対策として、一般的な茶畑の剪定時期より遅い時期に剪定を実施し、新芽の活動開始時期を遅らせ、リスクを低減。
同じ茶畑内でも剪定時期に差をつける。 当然この対策が空振りすることもある。
国内、世界各地で頻発する気候変動による気象災害。 大自然の新たな脅威に直面しているのは人間も植物も一緒。
いざという時の備えが大切。 〝空振りOK、見逃しNG〟
[ ~YouTube~:「楠森 河北家」関連・放送動画 ]
・在来種のお茶 2014(平成26)
・~意地と誇りにかけて~ 2015(平成27)
・在来種のお茶 2018(平成30)
●photo「楠森堂の四季」 https://yahoo.jp/box/gIO-FL
●photo「楠森堂 実生在来茶園風景」 https://yahoo.jp/box/HeI7dq
●photo「うきは 四季の風景」 https://yahoo.jp/box/zf71eZ