楠森堂ブログ
秋の『蔵出し新茶』に向けて!
在来種のお茶
5月の一番茶摘採以降ずっと忙しく、なかなか仕上げ(火入れ)作業をする余裕がなく実家の「土蔵」内に保管していた〝荒茶〟…
先日、二番茶摘採も終了し、少し時間の余裕が出来たので、ようやく仕上げ作業を行うことが出来ました。
〝火入れ作業中〟
仕上げ作業を終えたお茶を再び江戸時代から存続する〝土蔵〟に保管し、秋まで熟成させます
現代では、この写真の様なアルミの梱包資材を使用して、真空状態にしたうえで窒素ガスを充填し冷凍庫、もしくは冷蔵庫で保存するのが一般的です。
そうすることで、春に摘んだ新鮮なお茶の品質を長期間保つ事が出来ます。
秋販売予定の「蔵出し煎茶」用のお茶は、〝大海袋〟と呼ばれるお茶の出荷輸送の際に使用する袋に入れ紐で縛るだけで、あえて空気に触れさせ年間を通して涼しい土蔵内で秋までゆっくり熟成させていきます。
※ 「大海袋」の由来…その昔、お茶は船に乗せられて大海原を運んでいた事から「大海」と呼ばれるようになったそうです。
昔、関東地方では春に摘んだお茶を秋まで熟成させて、新茶は秋に味わっていたそうです。
昨年大好評でした秋の「在来種 蔵出し煎茶」!秋の販売まで今しばらくお持ち下さい