楠森堂ブログ

海外で発売されるお茶専門誌に、楠森堂が…

メディア掲載

日本も含めて世界各地のクライアントから仕事を請け負ってる気鋭のデザイナー、ドイツ人のティルマンさん(ドイツ・ベルリン在住)が、ロンドンに拠点を置くもう一人のアーティストさんと組んでJDTというユニット名で独自に制作しているお茶を巡る冊子。

今年来日された際、

楠森堂も取材していただき、その記事が掲載された本が出来上がったとの連絡が。

 

“茶”をテーマに世界の様々な話題を盛り込んだ100数十ページオールカラーのなかなか本格的な本。
楠森堂の家と在来茶のことを、ティルマンさんが撮影された数々の素敵な写真とともに、8ページに渡り大きく(準メイン的?に)取り上げて頂いていました。

 

感激しました‥

 

お二人のもつ世界中の感性溢れる人やものごととの繋がりや、個人的な熱い関心事が、まるで丁寧に設えられたお茶席のように隅々まで美しく盛り込まれた本。

 

JDTのお二人が 直接 繋がりのある、

ドイツ、イギリス、フランス、オランダ、ポルトガル、ベルギー、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、日本、中国、香港、韓国、台湾‥

世界16か国の書店やギャラリーなど、いろいろなお店に置かれるそうです。

 

下記のwebサイトをご覧いただきますと、各国の本の取り扱い店舗が紹介されてあります。

https://www.journalduthe.net/

 

 

 

 

 

 

 

 

【英文和訳】

 

・「 Teas from Ukiha | うきはのお茶 」

 

浮羽は九州という日本南部の島にある田舎町です。

この浮羽でお茶がつくられていることは、つい最近まで、町の住人にすら知られていませんでした。

収穫されたお茶の大半が、隣接地の八女に送られ、その後、八女茶のブランドで販売されていたからでした。

 

わたしたちは築200年の楠森堂の庭に通され‥

縁側で在来茶の至福の一杯をふるまわれました。

 

 

・「 Yukitaka Kawakita | 河北 幸高 」

 

古くは武士の家系である一族の末裔。

祖先が放棄したままだった茶の栽培を彼が復活させたおかげで、在来茶という宝が存続することになりました。

客人に供されるのは、彼の作る特別な「蔵出し茶」を、豊かな旨味の特徴を引き出すよう、50℃の湯で淹れたお茶です。

 

・「 Zairai-Cha | 在来茶 」

 

原種、つまり元々の品種の茶の木。

1000年以上前に中国から日本にもたらされた種子から、代々、自然に育った茶の木のこと。

自然に交配が繰り返され、数世紀を経て、日本独自の品種が数多く生み出されました。

今日、日本の茶木のうち、在来茶はごくわずかしかありません。

 

事の始まりは9万年前にさかのぼります。阿蘇山という、今なお九州の中心でくすぶり続けている火山が噴火し、吹き上げられた炎と灰によって、九州全土は灰色になりました。

この噴火により、九州各地の土壌は酸性となり、われらがつましき友である学名カメリア・シネンシスつまり茶木くらいしか、栽培できなくなりました。

ずっと最近になって、正確には800年前、千年の歴史をもつ高貴な一族が浮羽の地に住むようになりました。

彼らは美しい屋敷を建てたのち、酸性土壌を最大限に生かすべく、楠森製茶場を創設しました。

この事業の成功により、一族は明治の革命期と二回の世界大戦を生き抜きました。

しかし第二次世界大戦後、日本の地方の暮らしは劇的に変化しました。

人々は都会に移り住み、麦わら帽をかぶって茶摘みをするより、背広にネクタイという暮らしを好むようになったのです。

ついに製茶業は廃業となり、茶畑は家族用に残されました。

 

2006年、当地の跡継ぎ河北幸高は、間もなく日本の製茶業が様変わりしてしまうことに気がつきました。

今や、ほぼすべての茶木が遺伝的に同一なクローンであり、単一種の栽培による、きわめて均一な茶葉が生産されていたのです。

以前は、それぞれの茶の木にそれぞれの特徴と弱点がありました。

多様な茶木からなる茶畑は、はるかに病気に強く、また、そこから摘まれた茶は多様な色と香りが自然にブレンドされたものとなっていました。

さらにこれらの古い系統をもつ茶木の場合、地中深く伸びた根が吸い上げるテロワール、その土地独特の香という、また次元の異なる味わいが加わります。

河北幸高は、祖先が残してくれた宝に気づいて以来、かつて一族がもっていた茶畑を栽培しながら、在来茶のすぐれた特性を賞賛し続けているのです。

 

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この家の中にあるのは、いつの時代のものともしれない物ばかりです。

 

室内に差す薄明かりも、

その謎を深めるばかりです。

 

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2019年夏に Journal du Thé [chapter2]が発行。 それ以前、同年年明けころ、ドイツ・ベルリンより取材に来られたヴェンデルシュタイン・ティルマンさんに取材をしていただいている様子

 

2016年…3年前にも楠森堂を訪れたドイツのデザイナー、ティルマンさん。

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[ ~YouTube~: 動画 ]

 

楠森河北家住宅の記録 │ Kusumori Kawakita Estate.

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2016  象鼻杯の記録  < 会場  ·「楠森堂」新座敷  >

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【UKIHA Terroir】OpenMUJI movie 「 楠森堂 」

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楠森堂・実生 在来茶『人生コレに賭けてます』

/2020(令和2)放送

MUJI  無印良品

【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】

「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―

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https://localnippon.muji.com/7049/


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