楠森堂ブログ
東日本大震災5年 『災害から文化財と絆を守る』取り組み。 楠森 河北家がモデルに
河北家
文化財は時代から時代へつなぐバトンのような物
文化財を守るためには地域の人達の力が不可欠
文化財が絆を強め、その絆が地域を守る
絆を持つコミュニティーは災害に強い
災害に強い社会は文化や文化財を共通に持つ…
これは文化財を災害から守る活動をされてある、九州国立博物館の本田光子さんの言葉です。
21年前の阪神大震災、そして5年前の東日本大震災では多くの貴重な文化財が壊れたり失われたりしました。
「災害で被害を受けない為には、文化財をどんな場所に保管して、いざという時にはどこに避難をさせたらいいのか」 ということを、県・市・大学・九州国立博物館などが一体となって九州福岡で初めて「国登録有形文化財 楠森 河北家住宅 (楠森堂) 」をモデルとして検証されました。
九州国立博物館の本田光子さん
刀や掛け軸、何があるかひとつひとつ確認しながら、災害が起きた際に何を守るべきか、いの一番に守らなければならない物は何かを判断するために、それまで文化財として評価されてこなかった写真や書籍、葉書など、各分野の専門家の方々にも協力して頂き、すべてくまなく調査されました。
こんな物も出て来ます。昭和初期に出版された漫画 「赤胴鈴之助」全巻♪
ピーターシャムのノンフィクションシリーズ、昭和25年の邦訳18巻コンプリート(美本)。
これだけまとまり綺麗な状態で残っているのは極めて貴重~であるとのこと(^^)
これから一年程をかけ、ひとつひとつ調査し、特に守らなければならない物は専門の保管場所へと運び出す作業が続けられます。