楠森堂ブログ
政府より文化イベント等の開催を2週間自粛要請。竹垣修復伝統作業「壁結」中止致します
新型肺炎コロナウイルスが全国で急速に拡大しており深刻な状況となっております。
本日2月26日、政府より、国内のスポーツ・文化イベント開催の2週間自粛要請が発表されたことから、今年の「壁結」は中止する判断を致しました。
【政府よりイベント自粛要請:https://www.asahi.com/articles/ASN2V45C8N2VULFA00L.html】
急な決定で関係者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
楠森堂 河北幸高
~~ 楠森河北家 (楠森堂)、三〇〇年続く竹垣修復伝統作業「壁結(かべゆい)」 ~~
● うきは市浮羽町山北2056
『楠森堂(くすもりどう)』 (国登録有形文化財「楠森 河北家住宅」)
【お問い合わせ先】
◇ tel : 090-1081-8816(河北幸高)
◇ mail : info@kusumoridou.com
◇ Facebookのメッセージより : https://www.facebook.com/yukitaka.kawakita
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壁結(かべゆい)は、旧正月二十日(三月初旬)に行う敷地を取り巻く竹垣の(約150m)修復作業で、河北家で三百年以上続く伝統行事です。
竹垣は幾重にも立てた真竹を四段の孟宗竹で取り巻いたもので、毎年、古くなった部分を順次取り替え、昔ながらの荒縄を用いた伝統技法で結い直していきます。
中世では各地の領主の館や地侍の屋敷では行われていましたが、現在では竹垣を残す屋敷が少なく北部九州で行っているのは当家のみといわれています。
前年の秋に山から竹を伐り出し材料をつくる重労働の準備作業‥ そして春の壁結行事‥
この大変な作業を毎年継続的に ボランティアでご協力いただける方の繋がりづくり…
多くの方との繋がりをつくり続けること、目を向け続けていただくこと‥は、今の時代、本当に大変なことではありますが、 昔ながらの風情を今に伝え、守り続けられてきた歴史的景観と壁結の伝統技法を後世に伝えたい思い。
全国の放置竹林の深刻な問題…
古来、竹は人々の生活の中で利用され、周辺の樹林などと合わせて大切に守られてきました。
多くの竹を必要とする竹垣。 竹の有効利用は自然環境の保全にもつながります。
古来よりつづく多くの方が集い協力しながら行われる伝統行事や神事、この壁結のような伝統的な作業もそう‥ 人が集う場 (核) が地域にあること。 そういう場をあえて作りつづけること。守ること。 それが衰退しつづける地域にとってどれだけ大切なことか … ということを思い、危機感を感じ、十数年前に父の実家のある この浮羽の地に移り住み、なんとか続けております。
そして、多くの方々の善意に支えられこれまで続けることができました
壁結の「結(ゆい)」という字には、人と人とを “結ぶ” という意味も込められているようにも感じています。
これからも可能な限り守っていきたいと思っています。
●photo「楠森堂・壁結/竹垣のある風景」 https://yahoo.jp/box/RNfch5
●photo「楠森堂・四季の風景」 https://yahoo.jp/box/gIO-FL
[ ~YouTube~:「楠森 河北家」関連・放送動画 ]
・『楠森堂』三〇〇年の伝統行事「壁結 (かべゆい)」
・~意地と誇りにかけて~ 2015(平成27)
・~ OpenMUJI (キャナルシティ博多) 楠森堂 ~ 2019(令和1)
[2019/12/10~20]
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【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】
「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―