楠森堂ブログ
伝統行事『壁結い』の準備
河北家
今年も迫ってきました!
300年以上続く、河北家の春の伝統行事『壁結い』。
来月、3月6日(土)朝から行う予定です。
昨年の10月初旬に近くの山から竹を切り出しました。
この時期に竹を切るのは、木の伐採時期を伝える「木六竹八」と言う言葉があり、木は旧暦の6月、竹は旧暦の8月頃に切ると丈夫で長持ちし、虫も付きにくいそうです。
「挿し竹」用の細い真竹を約300本切り出し、一定の長さに切り刻みます(800本程度に)。
【写真は一定の本数にまとめて準備した挿し竹です】
「竹ぶち」用の孟宗竹(9本)を半分に割り火で炙って曲げた竹を18本、裏から挟み込む「裏竹(真竹)」(30本)の上に切り刻んだ「挿し竹」を被せて冬を越します。
秋、切り出した当時は竹に葉っぱが付いていましたが、一冬越す内に葉が落ち、その落ちた葉が下の孟宗竹などに降り注ぐ直射日光を遮ることで、切り出した当時の「緑色」をほぼ保つ事が出来ます。
今日から「壁結い」当日に向けて少しずつ準備をしていく予定です。