楠森堂ブログ

長雨、低温の影響で…

お茶畑の様子

梅雨前、福岡県内では雨がまったく降らず空気の乾燥した状態がしばらく続き、ダムの貯水率も日に日にに減少し田植えができるかも危ぶまれましたが、梅雨に入り一転…雨が降り続き、気温も低い状態が続いています
楠森堂のお茶園には、樹高が10mほどある大~きな柿の木が2本立っています。
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夏は、涼しい休憩場所として(本当に涼しいんですよ!)、秋には沢山の実を付け、その姿は見事で、地元の写真愛好家の中ではちょっとした撮影ポイントにもなっているほどです!
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しかしここ最近、まだ幼い柿の実が毎日大量に落ち続け、今日柿の木を見上げると殆んど実が残っていないようにも見えました…
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柿の木は、樹勢を維持するためや、子孫を残すために、多く生りすぎた実を自然に落とす機能を持っています。
その事を「生理落下」と呼びます。
受粉をせずに実をつけるこのような渋柿の木は、受粉をし手をかけて栽培する甘柿の木より生理落下の量が多いとされています。
しかし今年のこの落下量はただ事では無い…と思っていると、通りがかった柿生産者のおじさんが、「これは病気バイ!雨がずっと続いとろーが…俺んとこもやばってん、他ん人もバイ…頭いてー(痛い)バイ…」
今年に入り、冬の長い寒波の影響で農作物全般の生育状況が例年より軒並み2週間ほど遅れました。
気温が上昇した5月以降、例年は品種や作物別で分散する農作業が、気温の上昇と共に同時に生育を始めた事で作業が極度に集中し、例年梅雨前には終わる作業が終わらず…雨が降ることで作業が進まない、日も射さず雨が降り続き低温の状態が長く続く事で農作物に病気が蔓延…
麦を栽培する農家では田植えが直前に迫る中、雨で麦を刈ることが出来ず、さらには麦から新たな芽が吹き始め、品質の低下も心配されているようです…
二番茶に向けてのお茶畑の管理作業もなかなか思うように進まず…
自然が相手の仕事なので、どうしようもありませんが…毎年毎年、頭がいてーバイ

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