楠森堂ブログ

河北家の伝統行事「壁結」と「在来茶再興の取り組み」も紹介された書籍、~賞受賞!!

メディア掲載

今月、6月3日(火)東京「明治記念館」にて、『2014年 第5回辻静雄食文化賞』の贈賞式が開催され、河北家の伝統行事「壁結」と「在来茶再興の取り組み」も紹介された書籍で、昨年末に出版された『食と建築土木』 ― たべものをつくる建築土木(しかけ) が、第5回辻静雄食文化賞を受賞したとのことで、昨日、編集者の方から喜びの嬉しいメールを頂きました(^^♪
『食と建築土木』 ― たべものをつくる建築土木(しかけ) LIXIL出版
●辻静雄食文化賞とは
本賞は、我が国の食文化の幅広い領域の活動に注目し、よりよい「食」を目指して目覚しい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、これに賞を贈るものです。
●本賞の選考方法
全国の報道機関や「食」に関する高い関心と見識をお持ちの方々へ依頼を行い、候補作品・人物の推薦をいただきます。また、広く一般の方からの推薦も募集。その結果、寄せられた作品・人物・活動について、「辻静雄食文化賞選考委員会」を開催し、選考のうえ、受賞作・受賞者を決定いたします。
●第5回辻静雄食文化賞・受賞作品
『食と建築土木』後藤治(著)、二村悟(著)、小野吉彦(写真) LIXIL出版
受賞理由 : 農山漁村における食べものを作るための仮設の構造物を、建築土木の見地から丹念に調査し、風景とともに写真におさめ、記録した労作。自然と食の密接な関係、積み重ねられた創意工夫についての新鮮な発見があり、改めて現代の「食」を考えさせる。

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~「読者の方の感想」です(^^♪~
第一次産業のための工作物を「プライマリー・ストラクチャー」というのだそうです。
丸干し大根の櫓、つるし柿、わさび田、天草干し、砂防・・・などなど。
農家にとっては、実は母屋よりずっと大事な建築物だったりする。
それらは、都会に住む人が抱いている「のんびり」とか「懐かしい」というイメージを裏切るほどに、積み重なった知恵と現代建築の知識が埋め込まれている。
それらが突飛な存在にならないのは、厳しい自然環境との闘いの結果、必然的に風景と一体化したから。
コラムに書かれていたように「ストイシズムとミニマリズム」の結集。
作物を作るという究極の目的のためだけの建築物。コストもかけられない。
しかも全体設計図なんてないし、収穫終了後には解体してしまうことも多い。
毎年の結果を振り返り、マイナーチェンジを繰り返して現在の形になっているものも多いらしい。
食べ物を作るために必要な建築や仕掛けについて、実例を紹介。
ウド栽培のなんだかSF的な異空間。
凍み豆腐干しの圧巻。
海苔や牡蠣の養殖、鮎の威縄漁、沖縄の魚を追いこむ「魚垣」は初めて見た。
写真がたくさんだよ。

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河北家の「壁結(かべゆい)」の紹介

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私の「在来茶再興の取り組み」の紹介

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~本の内容・目次の紹介をします(^^♪~
食と建築土木 ― たべものをつくる建築土木(しかけ)
著者: 後藤治、二村悟
写真: 小野吉彦
対談: 藤森照信、島村菜津 コラム:大江正章、松野勉
本体価格 2,300円(税抜き)
天地 210mm×左右 148mm 並製 208ページ オールカラー
ISBN 978-4-86480-007-5
2013年11月30日発行
食べものの生産・加工のために用いられてきた農山漁村の23の建築土木を、多くの写真とともに紹介します。
たとえば宇治の茶農家が冬期に柿を干すために組み立てる巨大な柿屋、遠州灘沿いの砂丘地帯に畑地を確保するべく作られる砂防のための仮設物、長崎県西海町の海岸沿いの崖に連続して突き出す棚状の大根櫓など。
これらの不思議な構築物は出自も定かでなく、永続的なかたちを持たないため、これまであまり注目されることがありませんでした。
しかし一方で人々の暮らしの営みと一体になったこれらの建築土木(しかけ)は、地域の風土や人間の知恵を伝え、魅力的な固有の風景を形づくり、私たちに今日の建築や食、そして文化のあり方について問いかけてくるのです。
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~目次~
・この不思議な構築物たち 後藤治
〇食べものつくる建築土木
・「丸干し大根の大根櫓」~宮崎県宮崎市田野町
・「柿屋」~京都府綴喜郡宇治田原町
・「つるし柿」~福井県南条郡南越前町
・「ウド栽培の小屋」~兵庫県三田市
・「ゆで干し大根の大根櫓」~長崎県西海市西海町
・ { 対談 } 建築という行為の本質 藤森照信×後藤治
〇土地の特性を活かす ちえのかたち
・「木造ビニールハウス」~愛媛県伊方町
・「遠州灘の砂防」~静岡県掛川市
・「庄内砂丘の砂防」~山形県酒田市
・「階段状ワサビ田」~静岡県静岡市
・「防風垣」~愛媛県伊方町・西予市
・「覆下茶園」~京都府宇治市
・{ コラム } 今日の建築論の視点から 松野勉
〇山・里の美味しい食べもの
・「串柿の柿屋」~和歌山県伊都郡かつらぎ町
・「凍み豆腐干し」~福島県福島市
・「芋切干しの芋穴」~静岡県掛川市
・「凍乾場」~長野県茅野市
・ { 対談 } 美しい風景を味わう 島村菜津×後藤治
・ { コラム } 農と農業 大江正章
〇くらしを守り、くらしを彩る
・「ナヤ、スベリ」~愛媛県伊方町
・「壁結」~福岡県うきは市
・{ インタビュー } お茶の風景を守る、活かす 河北幸高

〇海・川のめぐみをうけとるしかけ
・「海苔ヒビ」~三重県南伊勢町
・「カキ養殖」~台湾金門島
・「威縄漁」~福井県永平寺町
・「天草干し」~静岡県下田市
・「ワカメ干し」~兵庫県淡路市
・「魚垣」~沖縄県宮古島市下地島
・おわりに 後藤治
写真を見るだけでも楽しい本です(^^♪

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[ ~YouTube~: 放送動画 ]

 

楠森河北家 先祖物語⋄ JNN九州沖縄ドキュメント『ムーブ・move』

/2015年 (平成27) 放送

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『楠森堂』 三〇〇年の伝統行事「壁結」

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楠森河北家「伝統の壁結」【NHK福岡-放送局】

MUJI  無印良品

【 ローカルニッポン | 福岡・うきは 】

「 在来茶と地域に生きる 」― 楠森堂・河北幸高さん ―

(コチラから記事をご覧いただけます)

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https://localnippon.muji.com/7049/

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