楠森堂ブログ

毎年恒例!お茶の手もみ競技大会

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新茶シーズンに先駆けて毎年行われる、恒例の「八女茶手もみ競技大会」。今年で31回目の開催です。
参加するのは八女茶生産管内の若手、青年の会が中心。
八女市と山を隔てて隣町の我らが“うきはチーム”も参加!
今度40歳になり、今年度を最後に青年部を抜ける私は今回が最後の参加(今回は裏方として参加)。
現代の製茶加工はほぼ完全に機械化されていますが、その機械加工の工程はすべてこの昔ながらの手もみ技術が基礎となっています。
機械化された現代でも、加工途中に茶葉を手に取り、その手触りの感覚次第で機械の設定を微調整する必要があります。
新茶シーズン直前、久しぶりに茶葉を手に取り、手の感覚を取り戻す重要な機会でもあります。
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この日の競技のために、早期に収穫できる特殊な栽培法で育てた朝摘みの茶葉。
その蒸し終えた茶葉2.5kgを各チームに配付。
様々な手順を踏みながら製品が出来上がるまで約5時間の長丁場!午前9時半競技スタート!
手順① 葉ぶるい(30分程度)
蒸した茶葉をホイロ:培炉(手もみのお茶を作る為の台)に移し、揉みやすくするために余分な水分を取り除きます。
葉と葉が重なり合わないように茶葉を平均にふるい落とします。
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手順② 軽回転もみ(25分程度)
茶の葉を集めながら素早く転がし、力の加減によって茶葉中の水分を発散していきます。
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手順③ 重回転もみ(20分程度)
茶葉をひとまとめにし、体重をかけて練りもみを行います。
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手順④ 玉解き(5分程度)
回転もみの際にできる茶のかたまりを解きほぐします。
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玉解きでほぐした茶葉をホイロから取り出し、籠に薄く15分程広げ茶葉水分を均一化します。
(ちょっと一息、昼食タイム(^^♪)
手順⑤ もみ切り(30分程度)
茶葉を小手に拾い、手の中で茶を撚(よ)りながら散らしていきます。手もみ製法中最も技巧を要する工程です。
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手順⑥ 転繰りもみ(てんぐりもみ)(15分程度)
茶葉を撚(よ)れた方向に揃え、側面から力を加えて針状に伸ばしていきます。
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手順⑦ こくりもみ(15分程度)
揃えた茶葉を両手で抱え込み、手の中の茶同士が擦り合うように揉み込みます。
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手順⑧ 乾燥(40分程度)
約70℃のホイロの上に茶を薄く広げます。途中数回反転させ均等に乾かします。
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ホイロからの熱気に加え、数々の体力を要する作業工程。参加者皆さん額から汗を滴らせ、午前9時半の競技開始から約5時間経過した午後2時過ぎ、ようやく完成!
いや~大変な作業です(^_^;)
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開始時2.5kgあった茶葉を、様々な手順で乾燥させることで、出来上る茶葉は500g程の重さになります。(80%は水分で蒸発)
競技終了後、うきは帰還前に会場近くの山を切り開いて造成された県内最大の八女中央大茶園を見学…
62haの広大な茶園。ん~広い(^_^;)!
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間もなく新茶シーズン突入。さっ頑張らねばp(^^)q!

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