楠森堂ブログ

新茶ご予約の受付を始めました!! 茶摘み開始は5月初め頃となりそうです!

在来種のお茶

就農して今年で15年目。
2006年(H.18)。父の実家のある うきは市に移住。 農業の〝の〟の字さえ まったく知らぬまま、ぶっつけ本番‥
いずれ断念する予定だった茶業を受け継いだものの、茶畑は荒れ、つくっていた在来茶は茶業界では時代遅れの茶として規格外品扱い。 市場では平均取引価格の半値以下。
脱サラし、これからの収入源は農業収入のみ… この在来茶をモノにするしかない…
「在来茶でやっていく!広めたい!」と父に言ったものの「在来茶とか言っても誰も知らん!」と父。

〝売れるものなら売ってみろ〟と言わんばかりに渡されたのは(後に知ったが…)普通は売り物にはとても出来ないようなかなりの下級茶。
忘れもしない‥ 量にして6kgのみの下級茶葉。 100g入りの小袋で約60袋分。売値一袋500円…

 

サラリーマン時代の貯えを切り崩しながらの生活。
知名度0の在来茶。 ようやく少しずつ注文をもらえるようになったものの、茶栽培の知識も技術もまだまだ…
さらには様々な種類の茶葉が混ざった在来茶製品の見た目は粗く、「あなた!番茶を送り付けたんじゃないの!?」という類のクレームの電話は度々…

とにかく屈辱と悔しさの連続…連続…
夏場に自販機でジュース1本買うのも我慢しなければならないほど厳しく苦しく、 在来茶栽培を諦めようと思ったことは数知れず。
ようやく売れるような まともなお茶を作れるようになってきたのは、 就農し5,6年目くらいだっただろうか。
しかし、まだまだ生活は苦しく、何とか在来茶を広めなければ…と、 機械は苦手 パソコンも苦手だったが、自作のチラシやPOPを作成できるようになろうと、 うきは市が開く無料のパソコン教室に通い、 素人ながらにも「word」をなんとか使えるように…

以来、商品を一度だけでもご購入いただいたお客様には、春の新茶、秋の蔵出し茶‥ 年に2度、 催し開催のお知らせなど近況をいろいろとしたためたダイレクトメールを送付し続け かれこれ10年。
北は北海道、南は沖縄まで。
「いつも楽しみにしているよ!」とお客様からの嬉しいお声も。
DM、本日発送致しました(^^!
(どの様な理由があるのかは不明?なぜか日本海側沿いの県からのお茶のご注文は ほぼ無し(^^?)

 

 

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[ ~YouTube~:「楠森 河北家」関連・放送動画 ]
・在来種のお茶 2014(平成26)

・~意地と誇りにかけて~ 2015(平成27)

・~ OpenMUJI (キャナルシティ博多) 楠森堂 ~ 2019(令和1)

[2019/12/10~20]

OpenMUJI(キャナルシティ博多)にて開催。うきはテロワール〝うきはの魅力とモノヅクリ〟/ ~楠森堂~

 

 

●photo「楠森堂の四季」 https://yahoo.jp/box/gIO-FL
●photo「楠森堂 実生在来茶園風景」 https://yahoo.jp/box/HeI7dq
●photo「うきは 四季の風景」 https://yahoo.jp/box/zf71eZ

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