楠森堂ブログ

土佐和紙!いいっすネ-!

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先日、「楠森堂の在来種のお茶を、結婚式の引き出物に使いたい」とのご依頼をいただきました(^^)!
5年前に直販を始めて以来、これまで法事などの依頼は時々ありましたが、引き出物でのご注文を頂いたのは初めてです!
昔からお茶は、多くのお祝い事で使われおり、中国では大変古く宋の時代から、また日本でも昔から縁起の良い贈り物として喜ばれてきました。
その贈り物として古来から親しまれてきたそのお茶…
それは、現在日本国内でも現存するのは僅かになった実生のお茶(在来種)でした…
実生(種子から成長した草木)で育った茶樹の根は地中深くまで太く真直ぐな根をおろし大地にしっかり根づきます。
生命力が非常に強く、樹齢が長い茶の木に育ちます。
九州地方の婚約の儀式「結納式」では、結納品のひとつとして昔から「お茶」を贈る風習があります。
実生で育った在来種の茶の木は「ごぼう根」と言って大変根が発達しており簡単には抜けません。
いったん嫁入りしたならば そこに根をはり、みだりに夫を替えないことをいましめる意味や、婚家にしっかり根づくようにという意味がお茶に込められています。
また、長い根が隣の木同士からみ合う姿が 大変仲むつまじく見えることから使われるようになったという説があるように、末永い健康と幸せを呼び込む吉兆のお茶として「実生のお茶」は昔から結納茶やお祝い事の贈り物として使われてきました。
ちなみに…
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<実生 在来茶の根> <挿し木から育成 品種茶の根>
日本古来の実生 在来茶の木は、現在国内でごく僅かに現存する、希少なお茶です。
楠森茶園の茶の木の多くは、樹齢が80年から100年以上経過した在来種の古木です。
まだまだ現役バリバリです
岐阜県の春日村というところには、樹齢が760年以上!という茶畑も残っているそうです!
また中国には、樹齢数百年、数千年の茶の木が現存しています。
中国をはじめ、海外の高級茶市場においてお茶の品質の善し悪しは、日本茶のような強い旨みのあるお茶ではなく、味の深さで決まります。
地中深くまで太い根を張る樹齢の古い実生のお茶や高山で採れたお茶は、収穫量が少ない分様々な成分が凝縮されミネラル濃度が高くなる事から、非常に奥行きのある味わいが感じられるそうです。
一方、国内の茶園のほとんどを占める、挿し木から育成し品種化された茶の木。
現代の一般的な日本茶の栽培は、勢いがある樹齢の若い木に旨み成分の素となる多量の窒素肥料を与えて栽培するテアニン([アミノ酸]旨み・甘み)重視の品質基準。
品種茶は、地表近くで根を張りめぐらすため肥料の効果も早く育てやすい一方で干ばつや病害虫に弱く、一般的には樹勢(成長する勢い)が落ちてくる樹齢三十年から四十年経過した茶の木は植え替えが必要とされています。
…と、話しが本題からそれてしまいましたが 引き出物!
仏事の包装資材であれば既製品が大量に出回っていますが、お祝い事となると難しい
ご依頼主様に包装はどの様な感じがよいかご希望をお尋ねしましたが、「お任せします」とのこと…
そこで、私なりにイメージし、明るい色合いの和の感じがいいかな…と思い、色々な店を探し回ったりインターネットで調べましたが、イメージに合う包装紙がなかなかありません
そんな時に、私の妹から情報が!「とても良い感じの和紙を使用したラッピング専門のお店があるよ!」
以前高知県に住んでいた時に、よく利用していたという「土佐和紙のラッピング雑貨 Lady Risa」というお店。
ホームページもあるというので早速見てみると…
これだったらイメージに合いそうなのがありそう!
しかし、材質の風合いは良いのが沢山ありましたが、イメージする色がなかなか無い。
そこで、「Lady Risa」さんに直接問い合わせてみると、「HPには掲載していない商品もあるので、どの様な感じが良いかご希望を教えて頂ければ、こちらでチョイスしてサンプルをお送りします!」とのこと。
事細かに希望を伝えたのが一昨日の話…
そして今日、クロネコヤマトのメール便で送られてきました!速達便で!
お!なかなかいいー!
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伝統的な柄として吉兆の文様とされる「青海波(せいかいは)」と「しわしわし」という商品
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「しわしわし(白)」と「麻の葉レース(緑)」という商品
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じっくり検討してみます(^^)!

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